先日 、大人の生徒さんのレッスンをした後に
考えたことです。
曲の中でハーモニーが
刻々と変わっていくとき 、
私は、 ハーモニーの響きの色を耳で追う、
という風に感じています。
色は、普通見る、という表現ですが
音楽をする時は、
耳を使っているので 、
色を聴く、
という感じです。
いったい、弾いている時に、
色を聴くって、
どういうふうにしてるのかな、
と考えたところ、
ハーモニーが刻々と変わる直前に、
次のハーモニーの響きを
耳と心でイメージして、
弾く瞬間は、
そのイメージした響きを出すためのタッチで
指を下ろして、
響きが変わった瞬間に
その響きの色を、
耳と心で味わう。
そんな感じでしょうか。
ハーモニーは、
ありとあらゆる人間の感情を
表現できるものだと思うのです。
もちろん、 ハーモニーの他にも
メロディやリズム、
色々な他の表現要素もありますが…。
刻々と変わってゆく
ハーモニーの響きを味わう、
というのは、
何か、
心のスポンジをだんだんと
そのハーモニーの響きの色に
浸していくように
感じるのです。
生徒さんにレッスンをするとき
響きの色を聴くというのを
どのように伝えれば良いのか、
ということに役立つ気がします。