ある程度レベルの進んだ生徒さんで
表現のレッスンをする時には、
生徒さんの音と、私の音の聞き比べ
をしたりします。
子供も大人もですが、
自分で一生懸命弾いていると、
客観的に自分の音が聴けていなかったり、
こうしたいと思っていても、
実際はそうなってなかったり…
って結構あるものです。
ピアノを弾いてる時は、
演奏することばかりに集中がいき、
客観的に自分の音を聴きながら弾く
というのは、 訓練を重ねないと難しいことです。
生徒さんが、あ、今自分の音聴いてないな、
と感じる時、 同じ箇所で
生徒さんの今の演奏と、 私の演奏
を生徒さんに聴き比べしてもらうようにしています。
そして、この二つの何が違うのか、
どうしたらよくなるのか、
生徒さんに自分で考えてもらうようにしています。
自分で自分の音を客観的に聴き、
自分でどうしたらいいのかを考えることで、
自分の音をきちんと判断できるようになると思うのです。
大人の生徒さんの場合は
数ヶ月に1回、曲が仕上がってきたら 、
録音スピーカーでレッスンの際に録音をして
動画をご本人にお渡ししたりしています。
これで自分の演奏を客観的に聴くこともできるし、
レッスンで録音をするとなると、
練習のモチベーションにもなりますよね!
数ヶ月に一度、定期的に録音の機会を設ければ、 3ヶ月前、6ヵ月前の自分と、
今の自分を客観的に聴き比べすることもできて上達を確かめることもできます。
著名な演奏家でも、 自分の演奏を録音して、
自分で聴く機会を設けている方は大変多いです。
私も、本番前は自分の演奏を録音して、
自分で聴くことで、
課題を見つけられるようにしています。
自分の音や、演奏を自分で客観的に聴けることも上達のカギだと思っています。