ピアノの習い始めは、 姿勢、 座り方、手首の位置、 手のフォーム、指のおろし方 など、 正しく身につけることが大切だと考えています。
特に子供の場合は、 最初にある程度習慣づけておかないと、 大人になってから、ついてしまった悪い癖を治すのは大変です。
これまでにレッスンした大人の生徒さんで、 指のおろし方やフォームを直すのに苦労されている方はたくさんいらっしゃいました。
子供のうちから、ある程度良いフォームや良い指のおろし方を身につけておけば 、大きくなってから苦労することもないので、 なるべく小さいうちに、習慣付け出来るようにしています。
ただ、ピアノは指でポン!と押してしまえば、音が鳴るとても便利な楽器です。
でも、良いホームで、良い姿勢で弾くように心がけなければ、 綺麗に響く音は出ないのです。
また、小さな子供はできるだけ自分が好きなように手や指を動かしたがるので 、良いフォームを気をつけて弾く、というのは子供にとっては大変なことです。
せっかく楽しく弾こうとしている子供に、毎回毎回手や指のフォームを注意するというのはやはり避けたいことで、 楽しく弾こうとしている子供のテンションを下げないようにしなければいけません。
なので、私は子供が曲を弾いている時は、極力フォームについては言わないで、別途指の練習の課題を少しだけ、でも継続してやるようにしています。
その方が、子供が「弾きたい!」という、自然な心を育てることもできるし、そもそも曲を弾きながら指のフォームにまで気を配るのは、 子供にとってはかなりハードルが高いからです。
あとは、 ピアノを弾く時の手の筋肉を意識できるような体操をしたり 、ゲームをしたり。
小さな子供には、なるべく遊びの中で学べるようにしています。
ピアノを弾く時、 しっかりした打鍵が出来るために使うべき筋肉は、 手の中の骨間筋という筋肉らしいのです。
この骨間筋を使えるようにするための体操として、指人形ゲームなども行ったりしています。
演奏の基礎をしっかり最初に身につけておけば その生徒さんのその後の伸びが違うので 、
「最初が肝心!」
をいつも意識して、頑張って欲しいです。