ペルチャッハは、ブラームスが夏の避暑地として訪れた、オーストリア南部 ケルンテン州の街です。
美しい湖 、ヴェルター湖がある風光明媚なこの街を、私も一度、訪れたことがあります。
ブラームスは 、1877年、78年、79年、この街で夏の間滞在し 、 ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンソナタ第1番、 ピアノ曲ではop.76 op.79、 そして交響第2番 など、 数多くの美しい曲を作曲しました。
環境が 、芸術家の創造に、 多大な影響を及ぼすのだということを証明してくれるかのような、 美しい曲ばかりです。
街には、当時のブラームスが毎日のように通っていたカフェや、滞在していたホテル、 などがまだそのままあり、 彼の足取りをたどることができます 。
機会があり、そのカフェでピアノを弾かせてもらったり、 ホテルの中を探索できたりもしました。
ブラームスも感じたであろう、 湖畔の風、 空気の匂い、 そして 当時のままであろう湖面に映る藍色の空に浮かぶ月の青白いゆらぎ 、、、それらを鮮明に覚えています。